届かぬ声を、君に。




「私、ソロやります」


冬の終わり頃。


私は、顧問の松下先生に、きっぱりと言った。



本当の気持ちを。



松下先生は、本当に優しくて美人で、私は松下先生が大好き。



「そう。よかったわ。舞香ちゃんならやれるわよ。頑張って」



にっこり笑ってそう言った松下先生。



「私........正直言って、自信がないんです」



「舞香ちゃん.........」



でも、頑張ると決めたから。



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