届かぬ声を、君に。
ある日、部活の練習中。
「あの.........舞香。この前はごめんね?」
「私も......ちょっと言い過ぎた。ごめん」
「百合花、真優」
百合花と真優がそう言った。
「ううん、大丈夫」
「ソロ、頑張ってね。私たちも、応援してるから」
「うん、頑張る」
まさか、謝ってくれるなんて思わなかった。
「私たち、舞香に嫉妬してただけなの。あんなひどいこと言って、本当にごめん」
二人がもう一度頭を下げてそう言った。
「ううん、本当に大丈夫だから」