届かぬ声を、君に。



ある日、部活の練習中。



「あの.........舞香。この前はごめんね?」



「私も......ちょっと言い過ぎた。ごめん」



「百合花、真優」



百合花と真優がそう言った。



「ううん、大丈夫」


「ソロ、頑張ってね。私たちも、応援してるから」



「うん、頑張る」



まさか、謝ってくれるなんて思わなかった。



「私たち、舞香に嫉妬してただけなの。あんなひどいこと言って、本当にごめん」


二人がもう一度頭を下げてそう言った。



「ううん、本当に大丈夫だから」


< 54 / 125 >

この作品をシェア

pagetop