届かぬ声を、君に。

そして、その日の放課後。


「優花、部活行こう」


私がそう言うと、いつもならにこっと笑っていいよって言ってくれる優花。


「ごめん、今日は用事があるんだ」


なのに、今日は少し寂しそうな顔でそう言って、帰ってしまったんだ。


あっという間に消えた優花に呆然としながらも、私は一人で部活に向かった。


優花、どうしたんだろう.........。


最近、用事があるって言うことが多くなった。


それに、私への態度もなんだかそっけない。



優花、私と一緒にいるのが嫌なのかな？



部活中も、優花のことで頭がいっぱいだった。