届かぬ声を、君に。









急に、優花が胸を押さえてしゃがみこんだ。



「優花!? どうしたの!?」



はぁ、はぁ、と苦しそうに息をしながら、優花は私の腕をつかんだ。


「大丈夫.........。大丈夫、だから」



優花はそう言いながらゆっくりと立ち上がった。



「ごめん.........。私、今日部活休むね」



優花は、それだけ言うと下駄箱の方に歩いていこうとした。




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