午前6時の日の出
「なんで今日は起きなかった」

「ね…寝坊しました…目覚ましをかけわす」

「言い訳はもういい。お前が起きなければ店の損失がどれくらいかわかるか」

父は僕の言葉を遮った。口答えは死亡フラグだ。

僕は必死にうなずいた。

父はようやく力を抜いて手を離す。

せき込むのをどうにかこらえ着替えを始めた。

「すぐに調理場に来いよ。ペナルティを課してやる」

自分の責任だ、仕方ない。

とはいえ少し前まで心地よかった朝が最悪なものとなり、僕はすっかり参ってしまった。
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