午前6時の日の出
僕の家は、港町にある小さな小さな定食屋だ。

海でとれた新鮮な魚介類が名物で、地域の情報誌にも載る割と名の通った店だ。

店が小さいため料理人は父のみ、母は店内を任されている。

僕ももちろん手伝う。

ただ僕は高校生だから、朝3時半に起きて向かう魚の仕入れについて行くのが主な仕事だ。

弟がいるがまだ10歳だから、店に関わるのは三人しかいない。

一人かけただけで結構な痛手だ。

時間があれば仕込みを手伝うが、今日は寝坊の分仕事が多いのかもしれない。
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