守ってダーリン!
1.強引な紹介
幼いころの夢は、どこまでも無邪気で。
子どものときの私は、20歳になったら結婚する、そう信じて疑わなかった。
20歳になったら23歳、23歳になったら25歳、25歳になったら27歳、そうしたら私は結婚する、そう思って生きてきた。
けれど、現在27歳の私は、相変わらず独身で。
彼氏もおらず、また予定変更せざるを得ない。
(・・・今度は29歳にしておこう。)
そう考えて、ため息をつく。
若い時にいくらでも見ることが出来た夢は、歳をとるにつれ、そう簡単には見れなくなってしまっていた。
(・・・32歳くらいにしておこうかな。)
32歳になるには、あと5年ある。
5年もあれば、彼氏も出来て、結婚も・・・出来るかな。
ひとり妄想しながらパイン材の4人掛けテーブルを拭いていると、伊佐子さんが私に声を掛けてきた。
「倉木さん、あなたの焼いたスコーンね、すごく評判がいいの。
来年から、正社員になって毎日焼いてもらおうか、なんて店長と話しているのよ。」
子どものときの私は、20歳になったら結婚する、そう信じて疑わなかった。
20歳になったら23歳、23歳になったら25歳、25歳になったら27歳、そうしたら私は結婚する、そう思って生きてきた。
けれど、現在27歳の私は、相変わらず独身で。
彼氏もおらず、また予定変更せざるを得ない。
(・・・今度は29歳にしておこう。)
そう考えて、ため息をつく。
若い時にいくらでも見ることが出来た夢は、歳をとるにつれ、そう簡単には見れなくなってしまっていた。
(・・・32歳くらいにしておこうかな。)
32歳になるには、あと5年ある。
5年もあれば、彼氏も出来て、結婚も・・・出来るかな。
ひとり妄想しながらパイン材の4人掛けテーブルを拭いていると、伊佐子さんが私に声を掛けてきた。
「倉木さん、あなたの焼いたスコーンね、すごく評判がいいの。
来年から、正社員になって毎日焼いてもらおうか、なんて店長と話しているのよ。」
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