守ってダーリン!
そう思って、私はドキドキするけれど、龍平くんはひるまない。

「まあ、こんな感じだけど、本当にいい人なんだよ。

だから里佳ちゃん、よろしくね。」


(ええーーーーーーっ!!そんなまとめ!?)


龍平くんに、よろしくされても・・・。

チラリと市谷さんを見る。

すでに龍平くんを相手にしていない彼は、何事もなかったかのように、届いたパスタを無言で食べ始めていた。


(・・・ついでに私も、全く相手にされてないか。)


整った横顔に、そんな雰囲気を感じ取る。

それは正直、女子として寂しい気もしたけれど。

私が市谷さんと釣り合う気はしないし、興味を持たれないのも仕方ないかな、なんて自分で自分を納得させる。

そこからは、お互いの仕事や、龍平くんと玲奈の赤ちゃんの話へと、会話は移っていったけれど。

私はずっと、どこか居心地が悪いままだった。








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