守ってダーリン!
「とりあえず、オレも一緒に行くからさ。」

「あ、じゃあ私も行く。」

「私も行くよ。みんなで行けば、里佳がわざわざって感じにはならないでしょ?」

龍平くんに続き、玲奈もお姉ちゃんもそう言ってくれたので、私は「うん」と頷いて、みんなと一緒に市谷さんのいる場所へ向かった。

「市谷さーん!里佳ちゃん連れてきましたよー。」

市谷さんの背後から、思いっきり元気な声をかける龍平くん。


(ああっ!そんな大声で言ったら、大勢で来てカムフラージュした意味が全くない・・・!)


「大声出すな。うるさいだろ。」

案の定、市谷さんは冷やかな視線を龍平くんに向けた。

「あ、照れてる照れてる。市谷さん、ツンデレだから。」


(いや、そういうんじゃなくて・・・いまは単純に怒ってる気がするんだけど・・・。)


「お前はほんとに相変わらずだな。」

市谷さんが、はーと大きくため息をつく。

「いやいや。市谷さんもですよー。相変わらず素直じゃないんですから。

まあ、積もる話もあるでしょうから、あとは二人でごゆっくり!」


(え!?)


そう言い残すと、龍平くんは玲奈とお姉ちゃんを引っ張って、ドリンクコーナーへと消えていく。
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