守ってダーリン!
「オレは・・・優しくもないし、人前ではかっこつけるし、里佳さんに好きになってもらえるような男じゃないかもしれないけど。

それでも・・・オレは、なによりも里佳さんのことが大切で、キミに、そばにいてほしいんだ。

だから、これからは絶対・・・傷つけないって約束する。

・・・好きなんだ、里佳さんのことが。」

耳元で、甘く響く彼の声。

やっと形になったその言葉に、私は胸を震わせた。

「好きだ」という、その、たったひとことで。

苛立った心なんて、信じられないくらい簡単に、甘く溶かしてしまう魔法をかけられてしまった。

「里佳さんは?返事、ちゃんと聞かせて。」

市谷さんは抱きしめていた手を緩めると、私の頬に手を伸ばす。

まっすぐに見つめられて、体温がぐんと上昇した。

「・・・好きです。

私も、ずっと、市谷さんのこと・・・・・・。」

言いながら、自然と涙が溢れそうになってくる。


(やっと、言えた・・・。)


ずっと、繋がりそうで繋がらなかった想いが、二人の間でつながった。

やっと伝い合えたその想いに、胸が熱くなっていく。

瞬きをすると、抑えていた涙が、止まらず頬を流れてしまった。

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