守ってダーリン!
「へえ。そうなのか。」

「はい。プロポーズされてから、ずっと悩んでたんですけど・・・ついに、です。」

「そっか。よかったな。じゃあ、なんかお祝いしないと。」

「わ、ありがとうございます!

あ・・・そうだ、お姉ちゃん、ずっと私たちとダブルデートしたいって言ってました。」

「ダブルデート!?・・・なんか、学生みたいだな。

そういうのは・・・ちょっと、苦手だけど。」

困ったように口ごもる市谷さんに、私は小さく笑ってしまう。

「遊園地とかじゃなくて大丈夫です。4人で食事でもできればなって。」

「あ、ああ・・・そうか。それなら・・・そうだな。」

私も、浜口さんとはまだ会ったことがないけれど。

これからお姉ちゃんの旦那さんになる人だし、せっかくだから仲良くしたい。

「でも・・・お姉さんが結婚するってことは、里佳は一人暮らしになるのか。」

「・・・はい。」

さみしいから、なるべく考えないようにしていたけれど。

お姉ちゃんは浜口さんと一緒に暮らし始めるのだから、当然、私は一人暮らしになるわけで・・・。


(あのマンションも、一人じゃ家賃高いし・・・広すぎるもんね。

引っ越さないといけないな。)


ふと、市谷さんの家の近くに住もうかな、なんてことを考える。




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