守ってダーリン!
浴室に向かった私は、慣れない設備ながら、なんとかお風呂の湯を沸かす。


(タオルは出しておいたし、石鹸も出したし・・・うん!OK。)


「市谷さん。もうすぐお風呂沸きますから。先に入ってきてください。」

声をかけると、本棚の整理をしていた彼が私の方を振り向いた。

「いや。いいよ。里佳疲れてるだろ。先に入ってゆっくりしてきて。」

「一緒に入りたいところだけど」と甘い顔で付け加えると、私の傍に歩み寄る。

「ううん、私は明日休みだから・・・。

市谷さん明日仕事だし、お風呂に入って、早く休んだほうがいいですよ。」

「大丈夫だよ、このぐらい。夜通し働くことだってあるんだし。」

「いいから入っておいで」と優しく言ってくれる彼に、ドキンと胸を鳴らすけど。

「でも・・・いつもと違うことした時って、後になってどっと疲れが出たりするから・・・。」

なんとか先に入ってもらえるように言葉を足すと、彼は色っぽい視線を私に向けた。

「・・・じゃあ、これ以上疲れないように、里佳がなんでもしてくれる?」

「えっ!?」

「やっぱり一緒に入ろうか。」

市谷さんが耳元で囁く。

ぞくりとする刺激が、背中に走った。

「や・・・あの・・・わ、私も、疲れてるので・・・。」

「だったら、オレがなんでもしてあげるけど。」
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