守ってダーリン!
そう言って、私の耳にキスをする。

「!」

体温が一気に上昇し、気持ちは甘く傾きそうになるけれど。


(い、いやいや!ダメダメ!)


私は、心の中でプルプルと首を横に振る。

「や、やっぱり・・・やっぱりダメです!私は明日休みだけど、市谷さんは、市民の安全をしっかり守らないといけないんだから。

今日はゆっくり休んで、ちゃんと明日にそなえないとダメですっ!」

一歩下がって、彼と少しだけ距離を取った私は、腰に手を当てて市谷さんを見上げる。

すると突然、彼は「ぷっ」と言って吹き出した。

「!?な、なんですか?」

「いや・・・なんかいいなと思って。」

「へ?」

「里佳に、尻に敷かれたいと思ってたから。」

「!?あれ、本気だったんですか!?」

「当たり前だろ。」

嬉しそうに彼が言う。

「ちょっとからかっただけなんだけど。じゃあ・・・今日は奥さんの言うこと聞こうかな。」

そう言って笑うと、市谷さんは私のおでこにキスをする。

「今日は先に入らせてもらうから。」

「・・・はい。」

「明日は一緒に入ろうな。」

「!!」

最後に唇にキスをすると、「約束」と言って、彼は甘い顔で微笑んだ。

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