守ってダーリン!
「でも・・・災難だけど、市谷さんに助けてもらえたっていうのはいいなあ。

かっこよかったでしょ、市谷さん。」

表情を明るく変えて、玲奈は私に問いかける。

「うん・・・かっこいいけど・・・。

あれだけかっこよくて無口だと、ちょっと怖くて・・・。

私、緊張しっぱなしだったよ。」

「あはは。まあね。

私は二人きりになることはないから、そこまでじゃないけど。

ああいう、威圧感のあるかっこよさって、罪だよねえ。」

「うん。完全に、罪!!」

二人で同じ結論に達する。

「でも、龍平がやたらと言うんだよ。

里佳と市谷さんは、絶対に合うって。」

「ええーーーっ・・・。」


(龍平くん、もうやめて・・・。)


「それ、どんな根拠があるんだろう・・・。」

呆れながら私は呟く。

「うーん。よくわからないけど。

市谷さんにはああいう子がいいって、しきりに言うんだよねえ。

龍平はあんな感じだから、なんとなく、とかフィーリング的なものじゃない?」


(・・・だと思う・・・。)



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