守ってダーリン!
「それにする?」

「はい!」

「じゃあ・・・これとこれ、包んで下さい」

直くんが、店員さんにネックレスと指輪を指さした。

「えっ・・・?でも、ネックレスは・・・」

「いいよ。似合ってたし」

直くんは私に軽く笑いかけると、包むべきか悩んでいる店員さんに、「お願いします」と声をかけた。


(甘えちゃっていいのかな・・・)


悩みつつも、満足そうな彼を見た私は、「ありがとうございます」と言ってその好意を受け入れることにした。

「気に入ったのがあってよかった」

私を見下ろした彼は、ほっとしたように優しく笑う。

直くんの気持ちが、嬉しくて、くすぐったい。

私は、どうしようもなく愛しい気持ちで、彼の左手をきゅっと握った。







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