守ってダーリン!
「ううん・・・そんなことないです。嬉しかったですよ」

「・・・ほんとに?」

「はい。突然のプレゼントって嬉しいし、デザインもかわいくて気に入ったし・・・」

そこで一旦言葉を止めると、私は彼にいたずらっぽく微笑んだ。

「ヤキモチ焼いてもらうの、嬉しいんです」

えへへ、と私が笑うと、彼はピクリと眉を動かした。

「・・・ケンカ売ってるのか」

「えっ!?」


(この流れで、なぜケンカ!?)


「わざと嫉妬させるようなこと、するつもり?」

「えっ!?いえ、そういうわけじゃないですよ・・・!」

鋭い視線。

想像以上の彼の反応に戸惑った私は、そう言って、背中を少し後ろに引いた。

「他の男に色目使うとか。許さないから」

「や、あの・・・」


(なんだか、恐ろしく話が飛躍してしまった・・・!)


どうしよう、と戸惑って視線を泳がせると、彼は私の腕をつかんで、そのままソファに押し倒す。

「きゃ・・・!」

真上に重なる彼の顔。

その表情は、怒ったままだ。
< 285 / 330 >

この作品をシェア

pagetop