守ってダーリン!
動じない龍平くんに話を振られ、私は言い訳するように話し出す。

「手作りっていっても、わざわざ作ったわけじゃなくて・・・。

お店で出してるやつなんですけど、少しだけ一緒に入れたので、よかったら・・・。」

「ついで」っぽくて、逆に感じ悪かったかな、そんなことを思っていると。

「スコーン・・・?」

市谷さんは、怪訝そうに首を傾げる。


(はっ・・・!もしかして、スコーン知らないのかな!?

確かに、パンよりおにぎりっていう感じだし。)


「パンとビスケットの中間みたいな感じなんですけど・・・。

あ!ジャムつけるとおいしいですよ。」

「ジャム・・・。」

私のアドバイスを聞いた市谷さんは、さらに難しそうな顔をする。


(はっ!ジャムなんてつけなさそう!!)


「ク、クリームチーズとか生クリームでもおいしくて・・・。」

「生クリーム・・・。」


(きゃー!ジャムよりつけなさそう!!)


「その・・・そのままでも、ほんのり甘くておいしいですよ!」


(ああっ!自分で作ったものに、おいしいですアピールしちゃったよっ・・・!)


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