守ってダーリン!
2.看病から始まる恋
秋が深まり、冬の訪れを徐々に感じ始めた夜。
窓に触れると、ヒンヤリとして指先が冷たい。
「7 luxe」でも、ここ最近、あたたかい飲み物のオーダーが増えている。
冬はもうすぐそこまで来ているようで、閉店時間に店を出ると、身体はぶるりと寒さを感じた。
職場と家がトンネルで繋がっていたらいいのに、とここ最近、私は毎日思っている。
とはいえ・・・現実には、そんなトンネルはないわけで。
仕事を終えた私と玲奈は、駅までの道を「冷えるねー」と言いながら肩を寄せ合って歩いていた。
「妊婦さんだし、冬はつらいね。」
「そうだねー。まだ昼間はあったかいし大丈夫だけど・・・本格的な冬になったら、ちょっとつらいかもなあ。
冷えないようにしないと。」
「うん。大事にしてね。」
そんな話をしていると、玲奈が突然、思い出したように「あっ」と言って立ち止まる。
「なに?」
「そうだ!大切なこと忘れてた。龍平が、里佳に頼みたいことがあるって言ってたんだ。
里佳の連絡先、龍平に教えてもいい?」
「へ?う、うん。別にいいけど・・・。
そんな、直接お願いされるような頼み事なのかな?」
「うん。そうみたい。」
やけに嬉しそうに答える玲奈に、些か疑問は感じたものの、断る理由もない私は、それ以上は突っ込まず、そのままそれを了承した。
窓に触れると、ヒンヤリとして指先が冷たい。
「7 luxe」でも、ここ最近、あたたかい飲み物のオーダーが増えている。
冬はもうすぐそこまで来ているようで、閉店時間に店を出ると、身体はぶるりと寒さを感じた。
職場と家がトンネルで繋がっていたらいいのに、とここ最近、私は毎日思っている。
とはいえ・・・現実には、そんなトンネルはないわけで。
仕事を終えた私と玲奈は、駅までの道を「冷えるねー」と言いながら肩を寄せ合って歩いていた。
「妊婦さんだし、冬はつらいね。」
「そうだねー。まだ昼間はあったかいし大丈夫だけど・・・本格的な冬になったら、ちょっとつらいかもなあ。
冷えないようにしないと。」
「うん。大事にしてね。」
そんな話をしていると、玲奈が突然、思い出したように「あっ」と言って立ち止まる。
「なに?」
「そうだ!大切なこと忘れてた。龍平が、里佳に頼みたいことがあるって言ってたんだ。
里佳の連絡先、龍平に教えてもいい?」
「へ?う、うん。別にいいけど・・・。
そんな、直接お願いされるような頼み事なのかな?」
「うん。そうみたい。」
やけに嬉しそうに答える玲奈に、些か疑問は感じたものの、断る理由もない私は、それ以上は突っ込まず、そのままそれを了承した。