守ってダーリン!
夕食を終え、姉とテレビを観ていると、私のスマホがテーブルの上でブルブルと震えた。

画面を見ると、玲奈から聞いていた、龍平くんの名前が表示されている。

私は液晶を指で押し、「はい」と返事をしながら自分の部屋へと入っていった。

「あ、里佳ちゃん。ごめんね、急に。」

「ううん。それで、なあに?」

「里佳ちゃん、明日仕事休みだよね?」

「うん。」

「そしたらさ、明日、市谷さんの家に行ってくれない?」

「え、えっ!?」

龍平くんの言葉に、耳を疑う。


(聞き間違い!?)


「もう一度・・・。」

「明日さ、市谷さんの家に行ってほしいんだ。

熱だして、今朝から仕事休んでんの。

ただの風邪だっていうけど、39度くらいあるらしくて。」

「でも、なんで私が・・・。」

「里佳ちゃん料理得意でしょ。

薬買って行って、なにかごはん作ってあげてほしいんだけど。」

「ええっ!?無理だよ!!」

そんなこと、市谷さんの反応が恐ろしすぎる・・・。






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