守ってダーリン!
すると、市谷さんは、はっとしたように眉を動かしてから、言いにくそうに口を開いた。

「あ、いや・・・悪い。・・・・・・また、言い過ぎたか・・・。」

後ろ髪をかくと、困ったような顔をする。

「別に、キミを責めたくて言ったわけじゃない。

・・・そうじゃなくて・・・ちょっと、心配になっただけだ。」

視線をそらしたまま、市谷さんは低い声で呟く。


(心配?怒ってるんじゃなくて?)


困ったような顔をし続ける市谷さんに、返答の言葉を探すけれど。

「今度から・・・気を付けます。」

そう答えることしか出来なくて、私はそっと話を結んだ。
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