守ってダーリン!
3.深まる想い
あれから数日。

私は、毎日毎日、市谷さんのことばかり考えていた。

風邪、ちゃんと治ったかな。

スープ、全部食べてくれたかな。

次、本当に会える日がくるのかな・・・。

玲奈は、食事会を開いてくれるって言っていたけど。


(早く、会えるといいな。)


私は毎日、そんなことばかり考えていた。



土曜日のランチ時、「7 luxe」の店内は、女の子たちで埋め尽くされていた。

平日は、近隣で働くサラリーマンも結構来店するけれど、土日は、買い物の合間やネットの口コミで探してきてくれる、女性のお客さんがほとんどだ。

女性グループはおしゃべりの時間が長いので、客席の回転はゆっくりになるけれど、デザートやドリンクの追加注文が多いので、満席となれば、スタッフはやっぱり忙しい。

ティータイムが終わると、やっとひと息。

バタバタで乱雑に置いていたカトラリーを並べ直していると、玲奈がお盆を拭きながら、私に話しかけてきた。

「そうそう、市谷さんね、もうすっかり体調よくなったみたいだよ。」

「!!・・・そ、そっか。よかった。」


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