守ってダーリン!
夜の肌寒さが増してきた。

夕飯を終え、暖房器具を押し入れから出した私は、姉の部屋でコーディネートの相談をしていた。

なぜなら・・・明日は、ついに決まった市谷さんとのデートの日。

平日だから、姉は仕事に行ってしまう。


(明日は相談できないし、なにがなんでも、今日のうちに洋服を決めなくっちゃ!)


「やっぱりいたんだねー、気になる人。」

「うん・・・。

まあ、この前聞かれたときは、それほどじゃなかったんだけど。」

姉の言葉に言い訳をしながら、数枚のワンピースを順番に胸に当ててみる。

「どんな人なの?」

「5つ上なんだけど・・・刑事さん。」

「刑事!?へえ・・・堅いとこいったね。」


(カタいとこなのか・・・。)


「で?見た目は?どんな感じ?」

「うん・・・かなりかっこいいの。背も高いし。」

「へえー、そーなんだ。それはそれは。」

姉は嬉しそうに「うふふ」と笑う。

「厳しそうなんだけど、こう・・・たまにチラッと優しいっていうか。」

私が付け加えると、姉は満足そうに「うんうん」と頷く。

「ふふっ、私にまかせてー。

思いっきり男ウケする服とメイク、考えてあげるから。」

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