守ってダーリン!
市谷さんが連れて来てくれたのは、駅から5分ほど歩いた場所にある、こじんまりとした焼き鳥バー。
広めのカウンターが6席と、4人掛けのテーブルが3つほど。
店員さんは全員男性で、皆、小奇麗な顔をしている。
薄暗い店内はおしゃれな雰囲気で、いわゆる「焼き鳥屋さん」のイメージとはだいぶかけ離れた印象を受ける。
市谷さんが店員に名前を告げると、一番奥のカウンター席へと案内された。
これで、店内は満員だ。
市谷さんはビールと私のカクテルと、料理を適当に注文してくれる。
「はじめに聞けばよかったんだけど。
里佳さんを連れてこれる店って、ここくらいしか知らなくて。
鶏肉、苦手じゃなかった?」
左から聞こえる、至近距離の彼の声。
それだけで、私はドキドキと落ち着かない。
「はい。好き嫌い、ほとんどないので・・・。」
「そうか。なら、いいんだけど。」
そう言うと、市谷さんは口をつぐむ。
(カウンター席でよかった。)
向かい合わせの席だったら、恐らく私は前を見れない。
シーンとしてしまった二人の間に、ちょうどよく飲み物が運ばれてきた。
「じゃあ、とりあえず。」
広めのカウンターが6席と、4人掛けのテーブルが3つほど。
店員さんは全員男性で、皆、小奇麗な顔をしている。
薄暗い店内はおしゃれな雰囲気で、いわゆる「焼き鳥屋さん」のイメージとはだいぶかけ離れた印象を受ける。
市谷さんが店員に名前を告げると、一番奥のカウンター席へと案内された。
これで、店内は満員だ。
市谷さんはビールと私のカクテルと、料理を適当に注文してくれる。
「はじめに聞けばよかったんだけど。
里佳さんを連れてこれる店って、ここくらいしか知らなくて。
鶏肉、苦手じゃなかった?」
左から聞こえる、至近距離の彼の声。
それだけで、私はドキドキと落ち着かない。
「はい。好き嫌い、ほとんどないので・・・。」
「そうか。なら、いいんだけど。」
そう言うと、市谷さんは口をつぐむ。
(カウンター席でよかった。)
向かい合わせの席だったら、恐らく私は前を見れない。
シーンとしてしまった二人の間に、ちょうどよく飲み物が運ばれてきた。
「じゃあ、とりあえず。」