守ってダーリン!
「あ、えっと・・・あの薬、効いたみたいですね。」

若干唐突な振りに、一瞬考える市谷さん。

「・・・ああ。翌日には熱も下がったから。よく効いたんだろ。」

「栄養ドリンクも・・・飲みましたか?」

「ああ。そうだな、あれも効いたと思うけど。

持ってきてくれたのがなくなってからも、同じもの買って飲んでたし。」

それを聞いた私は、自分の選択が褒められたような気がして、ちょっとうれしくなってくる。

「私も、疲れてるときは、必ずあの栄養ドリンクなんです。」

「へえ。そうなのか。」

「はい!他のも何種類か飲んだんですけど、やっぱり、あれが一番効くと思うんですよね。

値段も安いし、コンビニにも売ってるし。

あ、10本パックだと、もっとお得になるんですよ。

疲れた時用に常備しておくと・・・。」

そこまで話したとき、市谷さんが急に「ぷっ」と吹き出した。


(!!)


(わ、笑った・・・!!)


「里佳さんが、栄養ドリンクについて、そんなに熱く語ると思わなかった。」

そう言って、楽しそうに私を見つめる。

その、初めて見る優しく微笑む表情に、私の胸が大きく高鳴る。


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