守ってダーリン!
「うふふ。見ちゃった。」

「へ?何を?」

「さっきすれ違った人、背高くてめちゃくちゃかっこよかったんだよねー。

マンションの入り口見たら、里佳がその人のことずーっと見てるし。」

「!み、見てたの!?」

「うん。だって、帰る方向だし。」


(うわ、お姉ちゃんに見られてたとか、恥ずかしい・・・。)


「あの人がうわさの彼かあ。確かに、めちゃくちゃかっこいいわ。

里佳、がんばんなさいよー、あんなの、そうそういないから。」


(あ、あんなのって・・・。)


「私、あの人が義弟になったら、相当テンション上がるわー。」

「義弟!?そんな、付き合ってもいないのに。」

「いやいや、時間の問題じゃないの?家まで送ってもらっちゃってー。」

うれしそうに姉は言う。

「それで、今日はどうだったの?」

「うん・・・楽しかったよ。初めて、笑ってくれたし。」

「初めてって・・・そんなに笑わなかったの!?」

「うん。いつもクールな感じだったから。」

「そうなんだ・・・」と少し考えるような顔をしてから、姉はにこっと笑ってみせる。


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