守ってダーリン!
「でも、いい傾向じゃない。次に会う約束とかしたの?」

「うん。今度、市谷さん行きつけの居酒屋さんに連れて行ってもらうんだ。」

「居酒屋!?・・・渋いね。

でも、行きつけに連れて行ってくれるなんて、やっぱり里佳のこと、特別に思ってるんだよ。」

「そ、そう!?」

「そうでしょう。だって、いつも行く店にどうでもいい子連れて行ったら、後でいろいろ面倒じゃない。

とりあえず、今日は成功したみたいでよかったね。」

姉が私の肩をポン、とたたく。


(成功かあ・・・。)


市谷さんも、楽しかったかな。


初めて、笑ってくれた。

心配だって、送ってくれた。

次に会う約束も・・・してくれた。

心が、ときめくようにはしゃぎだす。


(早く、また会いたいな。)


私は、そんな想いを膨らまし続けた。
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