守ってダーリン!
「いや、あれは初めてだったから、とりあえずそのまま食べた。

それでもおいしかったよ、すごく。」

優しく言われ、私の胸は跳ね上がる。

「よかった・・・。じゃあ、今度は生クリームつけてみてくださいね。

甘党ならおすすめですよ。」

「そうだな・・・でも、オレみたいなのが生クリーム買うとか。

やっぱりちょっと・・・抵抗あるな。」

照れたように呟いたのがかわいくて、私はまた笑ってしまう。

「じゃあ・・・今度、スコーンと一緒に生クリーム持っていきましょうか?」

何気なく提案すると、市谷さんは目を細めて私に視線を合わせてきた。

薄暗い車内で見つめてくる彼の表情は、やけに熱を帯びている。

「・・・それは、里佳さんが、オレの家に来てくれるってこと?」

「えっ・・・?」

「看病に来てくれたとき、警戒しろって言ったけど。

それを理解した上での発言だって、思っていい?」

声音を低くした市谷さんの、誘うような探る眼差し。

頬が紅潮するのを感じながら、ドキドキと、どうしたらいいのか戸惑ってしまう。

私が視線を泳がせると、市谷さんはふっと笑った。

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