博士と渚くん
「何それー、全部俺の勘違い?」

「そうなるね」

「うっわー。超恥ずかしいし」

私の心臓はすごい勢いで働いている。
恥ずかしいのはこっちもだ。
なんでこんな近くに渚くんの体があるのやら。

「まぁいっか。
博士が泣かないなら、うん、その方が絶対いいよね」

「心配してくれてありがとね」

そう感謝を述べると、渚くんは「ん」と小さく返事をした。
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