博士と渚くん
若返りクッキー③
「渚くん今日もべっぴんだねぇ! お肉買うかい?まけとくよ!」
「なら買おうかなー」
「お、今日はまた可愛い子連れてるねぇ。よし、飴ちゃんやろう!」
「あ、ありがとうございます」
夕食のために商店街に行く。
商店街のアイドルとでも言うべきか、渚くんは通る店の全てに声をかけられていた。
この商店街こんなに活気あるんだなぁ。
「あ、そうそう。八百屋行かないと」
「ピーマン嫌!」
「好き嫌いしてちゃ大きくなれませんよー?」
小さくした奴が何を言うか。
私の意向なんて無視して、渚くんは八百屋さんへ向かった。
肩車されてる私に逃げ場なんてない。