博士と渚くん
「さて博士」

「んー?」

「そんな頑張る博士に差し入れを持ってきました」

「え」

渚くんは通学鞄から可愛らしい小さな袋を取り出した。

見た感じ手作りっぽい。女子力高え。

「さ、いただいちゃってくださいよ」

渚くんの言葉に首を横に振った。
だって、渚くんにもらう食べ物って怖いんだもん。
てか、今までまともな物をもらったことがない。

「遠慮しなくていいんですよ」

「遠慮ってか嫌! 無理!」

激辛プリンだったり、育毛ジュースだったり。
毎回大変な目に遭っている気がする。

< 3 / 148 >

この作品をシェア

pagetop