博士と渚くん

「え…えっ?」

「あはは、効いた効いた」

床に倒れ込んだストーカー。
渚くんはサディスティックな笑みを浮かべていた。
彼が持っているのは、初めて見るから確信はないけど、スタンガンってやつだと思う。

「さて、博士」

「?」

「……こいつ、どうしたい?
警察に届けてもいいけど」

「それは、いい」

「さすが。心広いなぁ」

私と話す渚くんに、ストーカーは怯えたような目を向ける。
体は動かないみたいだけど、意識はあるらしい。

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