博士と渚くん
「なに変な顔してんですかー?」

「へ!?」

濡れた髪の渚くんが立っていた。
シャワーが終わったのなら当然だ。

「あの、渚くんごめんなさい! 取り乱しちゃって!」

「……あぁ、別にいいよ。俺こそごめんね。怖い目に遭わせちゃって」

渚くんの謝罪を聞いて、さっきの謝罪を思い出す。

やり過ぎたって。
ん? 何か違和感。

てか変じゃない?
そもそも、私を学校に連れて行ったのも、ストーカーに変な嘘ついたのも、おかしな行動だ。
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