博士と渚くん


王都は素晴らしい街でした。
活気に溢れ、キラキラとしていました。

城も立派でした。村娘はこんなに大きな建物を見た事がありません。

使者に先導され、村娘はその城へと入っていきました。

城の門が閉じられました。
村娘にとって、その城は大きな檻でした。

どこにも帰れないこと、自らの恋心を諦めること。
とっくに覚悟を決めていたはずなのに、少し悲しく感じました。

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