博士と渚くん
「はー、あったまるねぇ」
中身を飲み終えて、渚くんに満足を伝えた。
「……すっごく眠たい」
渚くんのとろんとした目。初めて見る。
「はかせー、いっしょにねよー」
舌足らずな渚くんが柔らかい笑顔を浮かべる。天使か?
いつものしっかりした渚くんからは考えられない。
「ベッド狭くない?」
「だいじょぶだよー。その分ひっつけるじゃん」
フワフワした足取りで、渚くんは私のベッドに寝転んだ。
「おいでおいでー」
いつもの渚くんとは違っても、やっぱり彼のお願いは断れない。
私は言われるがままベッドに入った。
「はかせあったかー」
ぎゅっと抱きしめられた。
渚くんの温もりが私を包む。
少しすると、規則正しい寝息が聞こえてきた。
渚くんは眠ったようだ。
私も電気を消して、眠った。