電波に乗って
第2章:二次元
帰ってすぐに
シャワーを浴びた。
酔いが覚めてしまわないようにビールを飲んで
リビングで携帯を開く。
【私書箱に1件の書き込みがあります】
【夏】
初めまして。
ラムネ、俺も知ってます。
あぁいうのって急に食べたくなりますよね。
わかるなぁ…。
私書箱への始めての書き込みだった。
【halu】
夏サン、書き込みありがとうございます。
ラムネわかってくれて嬉しいです。
懐かしい味ってありますよね…。
【夏】
うん。あと野球のボールの形したチョコレートが好きだったなぁ。
10円だよ、あれもw。
【halu】
知ってる~!
銀紙みたいな包みですよね。駄菓子屋さんて今はないですよね。
チョコレート…懐かしいなぁ。
【夏】
そうそう、銀紙のw。
最近見ないよね、駄菓子屋さん。
haluちゃんはよく行った?
【halu】
行った行った。
50円持って10円のお菓子を5個買ったり。
駄菓子屋さん…好きだったなぁ。
楽しい…
知らない人と
駄菓子屋さんの話。
文字だけのこの
二次元の世界の魅力。
色々な事を想像させる
本当に不思議な世界。
夏サン。
私書箱1号の夏サン。