銀次伝説【夜露死苦米威米!】
一年の昇降口になにやら上級生が数人いる


どうやら今年の一年に目立ってるやつはいないかチェックしているらしい



「オイ!そこのお前ちょっと待てや!」



怒鳴り声が昇降口中に響き渡る



わかっていた


俺のような人間は嫌でも目立ってしまう


これが宿命なのだ


(何すか?!)


睨みをきかせそうな顔でそう心の中で言いながら振り向いた



「あ?てめぇに言ってねぇよ!後ろのお前に言ってんだよ!」



どうやら俺の後ろにいたやつに言ったみたいだ



腰抜けめ



俺より弱そうなやつに絡んでんじゃねぇよ




「何すか?!」



後ろにいた同級生は睨みをきかせながら声に出してそう言った



面倒くさいことになりそうだったから俺はその場から立ち去った



あんなザコ俺が相手をするまでもない



そして入学式がはじまった
< 2 / 14 >

この作品をシェア

pagetop