後ろの姉
それ以降、今日まで
結局、父の衝撃告白のことも、
宇乃という名の姉のことも、
会えないこと、会いたいことも、
記憶から薄れてしまっている現在がある。

でも、確かにいるのだ。
少し年の離れた姉が。

いつ死んだってわからない。
どんな顔をしているのかもわからない。
話すこともない。
出会うこともない。

そんな姉が。
< 7 / 8 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop