秘密のMelo♪y⑧*完結編㊦*
「えっ…そんな……かえくんが行ったことなかったら、どうしたらいいの…?」
「知らん」
ふむ…困ったわね。
まあ…いいか。
「はえぇな、自己完結が」
「デパートくらいなら、どうとでもなるわよね❤️」
もっそい真顔でもっそい冷静に突っ込んでくるかえくんに被せて告げ、さあ行こう!と勇ましく足を踏み出したはいいものの。
いいものの!
「…で、それどこ!?」
「……」
おっ!
呆れてます!
イケメン夫、美人妻に心の底から呆れてます!
「誰が美人妻だ」
「…そこだけピックアップして否定されるとなにやらリアルで傷付くんですけど」
なんかもうちょっとこう……いいけどさ…。
若干唇を尖らせたけど、次の瞬間手を繋いでくれたかえくんのおかげでそれは満面の笑みに変わった。
我ながら単純だと思う。自覚はあるのだ。
「めんどくせえからタクシー拾うぞ」
「そんなに遠いの?」
「バスで3,4エリア先だったはずだ」