君と指切り〜桜
自分にも言い聞かせる言葉を咲良ちゃんに投げつけた
「一人になりたくなかった寂しかった」
「だからって今度は先生といるの?」
「それは違う…智輝さんはお姉ちゃんの元カレだから
私のせいで別れたと思っていたから仲直りしてもらいたかった」
「よくわからないけど…もう良いよ」
咲良ちゃんのお姉さんが
元カノ!?
そっか…
詳しいことはわからないけど、私の知らない時間に先生の時間が流れている。
私の出る幕なんて元々無いんだし。
咲良ちゃんの背中をそっと押して先生のいる方向へと向けた。
私も背を向け
「大樹、桜見なきゃ…せっかく来たんだし」
少し強がる自分がいたりして…
「ナツ!」
大樹と2人で桜の木を見上げた。