君と指切り〜桜

相田と咲良ちゃんの会話がかすかに聞こえてくる…



咲良ちゃんは相田に背中をそっと押され

こちらに戻ってきた。


「謝ったよ…許してもらえなかったけど…奈都芽ちゃんに言えたから」


「そうか」


「でもね、背中の手が温かかった、奈都芽ちゃんといつか笑って話したいな」


「できるよ、咲良ちゃんは本当は優しい子だから」


そして相田も。


「智輝さん、ありがとう」



「そろそろ行かないとな」



「うん」

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