君と指切り〜桜
新学期。
何だかんだで学校に来ていた。
正面玄関のガラス戸に
ズラッと貼り出されていたクラス発表の紙を見ている生徒たちは
悲鳴にも似た声をあげて喜ぶ顔
少し残念そうにしている顔…
一喜一憂!
私も人の波をかき分けるようにガラス戸に近づきクラスが書かれた紙を眺めた。
1学年10クラスも有るんだし探しがいがあると思っていたけど、そうでもなく
1組の最初に自分の名前を見つけた。
これ程、早くに見つけられたのは…私ぐらい。
誕生日順なら
もう少し楽しみもあるのだろうに。
その後、柊弥の名前を探した。
柊弥は隣のクラスだった。
終わってしまった事だけど…やっぱり気になる。
仮に同じクラスになれば、一年間、居心地の悪い思いをするのだろうし。