君と指切り〜桜
先生の話す声を聴いて横顔を見つめる。
そのうち胸の辺りがキュッと痛くなってきた。
ずっと目を凝らし先生の姿を見つめ続けたけど
再び視線を合わせる事もなくホームルームが終わってしまった。
先生と少しだけ話してみたいと思ったり
でも、いきなりじゃまずいかな…
なんて思ったりもした。
少なくとも1年は一緒に過ごせるんだって思うと
胸のあたりが、ますます
キュンとなった。
柊弥には無かった、この気持ち!
私にとって柊弥は初めて告白されただけの人で
先生は私が初めて好きになった人。
遅いけど、これが私の初恋なんだ。