君と指切り〜桜
初めて任されたクラスは2年1組、40人のクラス。
少しの緊張と多くの期待を胸に職員室を出て教室へ向かう。
少し歩いたところで僕の回りに2人の女子生徒がやって来た。
「先生!!おはよー」
「おはよう!」
少しの間並んで歩く。
「私、先生のクラスになりたかったな」
そう言ったのは1年の副担だった時のクラスにいた生徒だった。
隣の2組になったという。
「そうか?ありがとな」
「先生が居ないと頑張れないよ〜」
「何言ってるんだ!!ガンバレ」
「はぁーい、先生!」
そんな会話をしながら
教室の前に来ると2人の女子生徒は僕に会釈をして2組の教室の中に入って行った。