君と指切り〜桜

“ナツ!ナツ!…ごめんナツ僕はまた何もしてあげられないのか?"


“ナツ…"


もう居ないナツを呼び続けていた。


急ぎ足で進む
そして走り出していた。
そんなに慌てなくても
擦りむいただけの事だったが
とても大事な物を傷つけた気になった。


途中で立ち止まり

“ああ、違うんだ"


と気づいた。


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