君と指切り〜桜

家の前まで送ってもらい先生がお婆ちゃんに挨拶をしていた。

先生が帰った
と…同時に携帯が鳴った。

「あっ大樹から」


無事に帰ったのかと心配していた。


私の体の状態を一番わかっているのは大樹だけだから

私は何れ、視力が衰え
記憶も薄れていくと思う。

だから綺麗な物を見ておきたかった。


好きな人の顔を憶えておきたかった。




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