君と指切り〜桜
「初恋?」
「うん、私自身学校に来れる日が何時までなのかわからない
だから大好きな桜を大好きな人と見たいんだ今年が最後の桜だとしたらなおさら…わかってくれるよね?」
「ナツには初恋でも坂上にとっては何でもない事なんだぞ?」
「それでも良いの」
考えれば考えるほど
人を好きになるって
苦しい事だって
初めて知った。
これが恋なんだ。
でも数分後
大樹の言葉で愕然となった。
先生は来れないと言ったと…
約束したのに
ホームルームの時間に
先生が現れても
顔を見ることが、できなかった。
俯いた目から涙が溢れた。
“約束したじゃん"
そう心の中で叫び続けた。