君と指切り〜桜
ほんとの気持ちとは
《智輝side》
朝のホームルームの時間
相田の顔を見るのが気まずい。
だが、一度も目が合わなかった。
相田は俯いたまま顔を上げなかった。
“僕は酷い奴だな…"
彼女を嫌な気持ちに
させてしまった。
今までの僕は、もっと冷静でいられた。
きっとそのままだったら
約束なんてしなかった。
ナツとの指切りも果たせなかったのに
また1人、約束を果たす事も出来ずに…
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