女総長、いざ参らん!


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永「一体どうしたってんだ?」


私は土方に誰も聞かれない時に私の秘密を知ってる人だけを集めてほしいといった。


土方は一言返事で受け入れてくれ、隊士たちが入らないように近藤さんの部屋に集まっている。



普段、集まるときは土方の部屋で、この部屋に来ることはなかなかない為、永倉だけでなく他の人も不思議がっている。



私はタイミングを見計らい説明を始めた。


裕「皆さん、呼び出してしまってすみません。
私にはどうしてもはなさなくてはならないことがあります。」


そこまで言うと原田がなんだなんだと騒ぎ始めた。

それを土方が叱った。


土「静かにしねえか。他の奴らに知られないようにこの場所にしたんだ。少しは空気を読め」


そう言われた原田は申し訳なさそうにする。


私は土方に軽くお礼し、皆のほうに向き直す。


そして今まで深くかぶっていたフードをバサっと取った。


「「「「?!?!」」」」


沖田以外の全員が驚いた顔をしていた。

口が開いている。


それを見た沖田が何かを思いついたのか顔をはっとさせると、どこからか持ってきたのか、饅頭を全員の口の中に放り込んだ。

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