女総長、いざ参らん!


総「僕は反対です。」

土「何故だ? 刀を持つからといって毎回使うわけじゃない。必要な時だけだ。」

総「それでも、必ず使う時が来てしまう。
僕は彼女に人を斬る辛さを味あわせたくないんです。」

土「だがな「それにっ!!」…」

総「それに、僕みたいにはなってほしくないんです。」

土「……」

総「僕は人を斬りすぎて今ではなんとも思わないんです。僕は裕紀ちゃんにそんな風になって欲しくない!!」

土「総司…」

総「お願いです、土方さん。裕紀ちゃんには刀を持たせないで下さい。」

土「…無理だ。」

総「ッ!!なんで!?」

土「お前が一番わかってるはずだ。この世界がそんな甘い考えでは通用しないことくらい。」

総「そっ、それは…」


総司は黙ると俯き歯を食いしばった。

そんな総司に土方はお金の入った袋をほらよと言いながら投げて渡す。


土「多めに入ってるから服とか必要なもんも一緒に買って来い。」

総「…分かりました。」


そう言い総司は部屋を出て行った。

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