女総長、いざ参らん!
沖「“鬼の副長"としての役目です。
何かあれば真っ先に疑うのも、裏切り者に厳しい処罰を与えるのも。
今回だって裕紀ちゃんが女だからといって特別扱いしなかった。
あの人は自らそうゆう嫌われるような役目をするんです。ただの馬鹿ですよね。
本当は優しいくせに。」
最後にボソッと言うとうつむいた。
表情(カオ)は見えないが、きっと悲しそうな表情をしているだろう。
見えなくてもわかるくらい感情が出ている。
私はなんと答えていいのか分からず黙る。
しばらく沈黙が続くと沖田が口を開く。
沖「だから、あの人のこと嫌いにならないでくださいね。」
裕「……。」
沖田はとても優しく言った。
私は沖田がそんなことをいうなんて思ってもいなかった。
吃驚した。そして、
嬉しい と思ってしまった。
何故なら認めてもらえたかように感じたから。
居場所を作ってくれたように感じたから。
私がここの人達にできることは限られてる。
でも、これだけは言える。